新体験

散歩を日課にしていると、コースが固定化されてマンネリ化してくる。もうずいぶん前からマンネリだなあと思いながら散歩をしていて、それによってめんどくささに拍車がかかっていたので、新規コースを開拓することにした。

いつもはあまり行かない方向。途中まではまあ少しは知ってる道だった。しかし、さらに行ったことのない方向に曲がると一気に見知らぬ土地になった。知らない道、知らない家々、知らない川、知らないの宝庫。ちょっと道を変えて歩いただけでここまで別世界になるかね。世の中には知らない場所ばっかりあるんだな。

慣れない道を歩く時間だけ、間延びしているように感じた。知らないことばっかりだからだと思う。歳を取ると一年を早く感じるようになるのは「トキメキが減るから」ってチコちゃんで言ってたけど、マジでそうなんや。プチ体験した。

 

電話で悩みを相談する機会があった。一度も会ったことがない人にコンタクトを取って、相談の場を設けてもらうことなど初めてだったので、何もかもに緊張しつつ、当日を迎えた。一応写真で顔は知っていて余計に緊張した。知らない人限定だけど、電話は顔が見えない方が安心して話せる気がする。

相談段階ではずっと不安だったが、実際に話してみると想定以上に聞き上手でこっちがびっくりした。見識が広く応対も穏やかで、聞いてもらえているという実感が強くあった。また、アドバイスも的確だった。縮こまっていた考え方に穴を開けてもらった気分。相談直前とは打って変わって、相談してよかったという充足感がある。

今回はうまくいったからよかったけど、基本的に相談って難しい。人を頼るのが苦手というか、頼り方が分からない。関係性が近ければ近いほど何も相談できなくなる。逆に匿名でネットの人にとかの方が話せる。近しい人からしたら寂しいことかもしれん。でも醜態を晒したくないんよ。

公的機関はとりあえず頼れるようになった。次は周囲の人に話せるといいね、とこれは別の人からもらったアドバイス。道のりはまだ長い気がする。