執着と直感

父にあげるためのチョコレートと自分用のチョコレートを買うため、母と買い物に出かけた。自分用のは以前見かけたものでよかったのですぐに決まったが、父の分はおしゃれでおいしそうなチョコレートがいくらでもあり、なかなか決められず悩んだ。結局、チョコ以外のお菓子も入ったものに決定した。

書店にも行った。就活以外何もしない習慣がまた染みついてきそうだったので、このままじゃいけない、という焦りに駆られて、新しく何か勉強するための教材を探し、未練の残っている分野に関する試験の教材を買った。大学で学んでいた分野で、続けていればその専門の道が開けていたかもしれないのに、臆病風に吹かれて逃げるように断念してしまったことを今でもずっと後悔していた。

残念ながら、その専門になる道はもうないと言ってもいいが、それでも関連する何かに携わりたいと思ってテキストを購入した。試験日がいつで、試験会場がどこで、と言った情報はまだ何も調べておらず、執着と直感に従った。ただただ後悔を後悔のままにしておきたくなくて、失敗に終わってもいいから努力の記憶に塗り替えたかった。今の私には、こういう考えなしの選択が必要なんじゃないかと思う。

あと、読み物の本は買わないって書いてたくせに、一冊だけ買ってしまった。いつかは買おうと思っていた本だったので、まあいいや。読み物というより自己理解のためのものだし。今、ちょっと電子機器と距離を取っているので、空いた時間に本はたくさん読めると思う。

他にいくつか勉強道具と小物を買った。定期的に入ってくる目処も立っていないのにお金を使ってしまった、という後悔はあるが、購入品に対しての後悔はない。