アニメのエンディングテーマのイントロが本編の最後から流れて、そのままエンディングに行く、という流れ、たまにアニメで見かけるんだけど、私はあれが大好きな民。
具体的というか、なんとか文字で表現してみると、
A「じゃあ〇〇は××だったってことか」
B「そうみたいだな」
イントロ♪〜
A「ん? ……おい、なんだあれ……!」
歌「君が〜〜♪」
みたいな(即興で書いたとはいえ、なんじゃこのアニメ風トンチキ文字起こし)。
まあつまり「本編|エンディング」みたいな区切りがなくて、エンディングのイントロが本編のサントラ的役割を果たしつつ、そのまま歌に入っていく、という流れのことです。
この形式でエンディングが入るとなんかわけもなくテンション上がるし、次の話への吸引力が上がると思う。ただ多用するとくどい。要所要所で使うと最高になる。
私が今まで見てきたアニメのなかでこの形式を最高にかっこいいあるいはショッキングな形で使ってたものを挙げたい。
クジラの子らは砂上に歌う
以前も記事に書いたけど、第二節「鯨(ファレナ)の罪人たち」の終盤に流れた『ハシタイロ』の衝撃が今でも忘れられない。リコスのセリフの不穏な雰囲気とイントロと突然の襲撃で終わったせいで、エンディングが始まってもしばらく動けなかった。
このアニメがきっかけで、本編の終盤でエンディングのイントロが流れて、そのままエンディングに入る構成が好きなことに気づいた。
鋼の錬金術師(2009年版)
ハガレンは随所で本編中にエンディングのイントロを流す構成をやっていたので、印象的なものはいくつかあるんだけど、一番鳥肌立ったのは、やっぱり第26話「再会」のラストの『LET IT OUT』かなあ。一度閉じた真理の扉をこじ開けた瞬間にイントロが流れ始めたんだけど、そこでまず涙出たし、アルに呼びかけるエドの「待ってろォォォォ!!」からのエンディング映像でもう鳥肌立ちまくってボロ泣きした。
次点で第46話「迫る影」の『瞬間センチメンタル』。もうこの辺りは何言ってもネタバレになるので詳細は言えないんですが、グラマン中将のニヤッとした笑みとイントロのかっこよさがぴったりすぎる。
ハガレンほど構成と展開に無駄がない作品にまだ出会ったことがないので、興味のある方はぜひ観てみてください。映像も音楽も最高で、シリアスとギャグのバランスがよく、展開がだれることもなく、捨てキャラも噛ませ犬もほとんどいない稀有な作品。完璧。
魔法科高校の劣等生
13話からの『Mirror』の入り方がすごく好きだった。このエンディングが使われた九校戦編から横浜騒乱編はどんどんバトル色が強くなったので、その辺りの雰囲気によく合っていた。話の終わりというよりは、話を次に向かわせる力のある曲だったと思う。エンディングに入った瞬間の達也のポーズがすごい覇王感あって好きなんよな。
この形式、いつかコナンでやってくれたら咽び泣くと思う。