あんまよくないな

なんで朝から出かける用事がある日に限って手袋が見つからなくなるのか。おとといまでは確かに椅子の上にあったやん……とやるせない気分でいる。
いい機会だから手袋も新調するか。


よく通る道沿いに、喫茶店があった。たまたま見つけたんだけど、なんか雰囲気がよさそうだったので、何かを頑張ったご褒美にいつか行こうと思っていた。
で、疲れる1週間を頑張ったということで行ってきた。
外観以上の広さがあってテンションが上がる。モダンで清潔感があって、整然とした感じがとても好みだった。時間帯なのか何なのか、店員さんたちがわりと暇そうで、和やかな談笑をしていた。
コーヒー飲めないけど物は試しと思い切って、アイスコーヒーを頼んでみた。念の為、ミルクとシロップもつけてもらった。甘いワッフルもセットにしといた。
スマホを家に忘れたので、たまたま持ってたノートに記録をつける。喫茶店でノートとペン使うの、わりと憧れてたのでなんかワクワクした。
アイスコーヒーが先に来た。一緒についてきたミルクとシロップの入った小さなカップが金属製? でちょっと高級感ある。ストレートで飲んでみたけど、うん……という感じ。後味の酸味がいつかおいしく感じる日が来るんだろうか。
ワッフルも来た。甘くてサクサク。アイスクリームと生クリームが添えられてたんだけど、同じ「甘い」のカテゴリーに入るのに、味が明確に違って不思議な感じだった。
入ったときはなんか心がボロボロだったけど、すごい満足感で店を後にした。
誤解を恐れずに言うなら、誰とも共有したくない場所だな、と思った。一人になりたいときに使わせてもらおうと思う。ここなら本も読めそう。

ちょっと前にも書いたけど、相変わらずあんまり本が読めない。ここ数年、本を一冊読み切るっていう経験が極端に少なくなった。一冊読み切ったのは、4ヶ月前が最後である。
子どものころはむしろ本ばかり読んでいて、1週間に1冊とかそういうペースだったのに、だんだん読まなくなっていった。読書は好きなはずだけど、読み始めるのにエネルギーを要するようになった。ただ本を開くだけの行為に何のエネルギーが? と思うけど、開くのに抵抗みたいなのが発生する。たぶん、作者の考えや世界に浸るのにエネルギーがいるんだと思う。エネルギーがいるから、真に落ち着ける場所じゃないと読めない。読むまでに多大な労力がかかる。読んでも集中できない。
あの喫茶店は、そういう暗くドロドロとしたものを払拭してくれそうな場所だった。期待しすぎか。

この1週間、予定が入ってたのは2日だけだったけど、人からの指摘がそれなりの図星を突いていて、思わず強い言葉で言い返そうとしたのを飲み込むなどして、なんかよく分からない感じでまあまあダメージを負った。考えがまとまらない、頭の中うるさい、となり、あげくに涙が勝手に出てきた。甘い物もビーフジャーキーも夜更かしも自分に許した。家族が録画していたコントライブを一緒に見て、笑った。よかった。土日は適当に過ごすことにする。
辛いと思ったことは確かにいくつかあったけど、こんなんでへこたれててどうすんだよ、と思ってしまう。普通の人より圧倒的に時間のある生活をしているのに、耐えられるキャパシティがどんどん小さくなっている気がする。焦る。かと言ってむりやり自分をストレスに晒しても悪化するだけのような気がする。こんなんで本当にやっていけるんだろうか。先が見えない。